政治家と、コンサルと、弁護士と
政治家というのは選挙の洗礼を受けてなるものですから、
最初からその職業につくのではなくて何かをやってて、政治の世界に。。。
という人が多いですが
政治家になる前の職業は
その後の政治活動に結構影響する?、と思ったことがあります。
政治的な問題で完璧な「解決」をせず継続している「問題」
(例えば行革とか領土問題とか)
に対してのスタンスでそう思いました。
政治家は
双方の利害関係者の立場の、力関係をみながら
「利害の調整」をするのが仕事なんですが、
その「調整」も特段、厳格な期限などをきめてというわけでなく
なんとなくなし崩し的に世論を動かして、あるいは世論に応じて
時間が経つのをやりすごす、という感じで来たように思います。
コンサルは
問題点がどこにあるか見出し
改善点を挙げ、いつまでにいくらかけてそれを解消するかという
期限を決め、その解決に至るプロセスを提示します。
問題→解決、という方向です。
弁護士は
コンサルと同じように問題点を洗い出すだけでなく
法に基づいた解決をはかろうとします。
すなわち、各利害関係者の立場をそれぞれ明確にし、
損害の度合いを明確にし、金銭的賠償をもって問題の解決を図り
そこでこの問題は終わり、というスタンスです。
弁護士やコンサルの手法はとても明確で合理的だし、
何よりも問題を解決に持っていこうとしているんだから
「これでいいじゃん」と思えるのですが、
そこがそう単純にいかないのが多分、政治の世界なんでしょうね。
物事を誰もが明白にわかるテーブルの上に乗せて議論?
できるなら最初からやってるよ、とか言い出しそうです。
特に国際問題は国際法の性格上
裁判なんかは簡単にいかないし、
コンサルや弁護士が最も活躍しているはずの国が
合理的とは程遠い行動をとっていたりするし
問題を根本的に解決されたら困る国家だってあるみたいなので
いろいろ大変なんでしょう。
国内問題の利害関係の調整だっていろいろめんどくさいでしょう。
特に既得権益層が「いやー、時代の流れだからしょうがないね」
などとみすみす権益を手放すわけがない。
でも、こういう「解決しよう」というスタンスで臨むのは
公明正大で、相手にぐじぐじ言い訳をさせないためにも
結構重要なんじゃないかとも思いますが。。。。
(阻止しようとして汚い手を使うというのは当然やるでしょうが)
そうでないといつまでたっても、頑張った事が報われないままの
国家が続くことになってしまうと思うんです。